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2004.08.30

「十三番目の人格(ペルソナ)-ISOLA-」

貴志祐介 角川ホラー文庫

エンパス(人の強い感情を読める)である賀茂由香里は、阪神大震災で怪我をして入院中の森谷千尋が多重人格であることがわかる。専門のカウンセラーと一緒にカウンセリングをしていくうちに信頼を得、それぞれの人格と打ち解けていく。
しかし由香里が休暇を終え東京に戻っている間に事態は急変。
当初はおとなしくしていた13番目の人格ISOLAが活発化していた・・・・。

前半のそれぞれの人格の解明が興味深い。IQ175の聡明な女性人格から乱暴な少年人格まで13人分も多種多様。
通常の人間でもいろいろな感情があるのだからそれが分裂して個別の人格のように見えるというのが本当のところかなあ、なんて思ったり。ある意味、便利なのかも。(^_^;)

後半の多重人格だけにとどまらない話の展開には手に汗握る。
そうきたかー。と感心しきり。

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