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2004.09.30

「風の王国 天の玉座」

毛利志生子 コバルト文庫
風の王国」の2巻目


前作の幸せぶりから明るく楽しい新婚生活を送っていると思いきや!
翠蘭かわいそう!前作の元気さが全然無くなっちゃって・・・・。(>_<)

異国に嫁いで慣れないしきたりに口に合わない食事、自由に出歩くことも叶わず、頼りの夫・リジムは政務に明け暮れ意思の疎通もままならず。深夜に突然来たと思えばやることやってさっさとお帰りに。そりゃないだろ~。

舞台は古代チベットなのだけど現代にも通じそうな話・・・・。

書風の王国 天の玉座イラスト 増田恵

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2004.09.27

「砂漠の花」I~V

金蓮花 コバルト文庫

暗殺された父王の後を継ぎ女王に即位した16歳のカリュン。
身分を隠して出会った敵国の公子と恋に落ちるが・・・・・・。

女王カリュンと公子シリスの初恋。
そして女王の親衛隊長であり宰相の息子であり従兄であるレンソールの愛が熱い。

おもしろかったっっ!

砂漠の花 砂漠の花II 青海流砂 砂漠の花III 夢幻泡影
砂漠の花IV 流砂放浪 砂漠の花V 砂塵乱舞イラスト 珠黎皐夕

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2004.09.26

「ブローデル国物語 氷の肖像」

橘香いくの コバルト文庫
ブローデル国シリーズの2巻目。たぶん。
シリーズ物なのに、これ1冊しかなかった。(-_-)
まあ、この作家さんの雰囲気がわかればいいか、と。

謀反に加担しブローデル国を追われた侯爵の亡命先での出来事と、侍女であり従妹であるニノンとの絆の話。

終盤、ここぞというところで心理描写が物足りない。
それまで書き込んでいたのに、どうして唐突な最後で収まるのか。
所詮お貴族様のエゴか。
侯爵の心の動きをもう少し描いてほしかった。

シリーズの中の外伝的な話らしいのでこんなものかな。

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2004.09.25

「ヘーメラーの千里眼」

松岡圭祐 小学館

航空自衛隊のエースパイロット伊吹が演習中に標的に紛れ込んだ子供を撃ってしまう。
元空自の戦闘機パイロットで臨床心理士の岬美由紀のところに幹部が訪れ伊吹の精神鑑定を依頼するが・・・。

演習中の過失事故、子供の家族、日本海の領海侵犯、麻薬密輸、それに加え自衛隊内の上層部や現場の面々。
岬美由紀の過去・青春時代の思い出を間に挟みながら物語は進行していく。

このシリーズの過去の作品に比べれば荒唐無稽度が落ち着いて小説としてのおもしろさが増したと思う。
あの岬美由紀が過去を振り返りつつ恋愛問題に思い悩む図は少々似合わないような気もするが。(^_^;)
岬美由紀を取り巻く人々もとてもよく描かれている。

ラストのブリーフィング、ドッグファイト、そして着陸後がなんといっても良い。

ヘーメラーの千里眼

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2004.09.20

文化祭デビュー

親バカ日記です。(^_^;)
土日、高校の文化祭に行ってきた。
だいたい2日連続で文化祭に行くなんて初めてのこと。
これを親ばかと言わずなんと言おう。

遠距離なのに携帯で撮ったからぼやぼや~ん。
ちょうどイイ感じなプライバシー保護ですな。
04091901.jpg
女の子Vo.なのでソフトな曲中心。

こっちはジャズナンバー。
ビックバンド・ジャズの中の少人数編成隊。
04091902.jpg
この学校の軽音部は昔ながらのジャズとスカパラ。
(ロック系バンドの部は別にある。上のボケ写真のがそっち。どの学校にもある吹奏楽部というのは無い。入学式も軽音部が演奏する。)
この他に文化祭ならではの有志バンドが出演している。
なかなか充実している出演陣でおもしろかった。
できれば前のほうで一緒に盛り上がりたかったけどなあ~。
ハハとしては我慢ガマン。後ろでおとなしくしてましたワ。

まあ~でも~やっぱりっ、ウチの息子が一番カッコイイな!わっはっはっ!

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2004.09.15

「ワーズワースの放課後」

杉原智則 電撃文庫

ものすごい睡魔に襲われ昼間でも授業中でもかまわず眠ってしまう高校生の男の子。
夢の世界では記憶喪失の王子で周りから鬱陶しがられている。
夢の世界でもすぐに眠くなり、夢の世界と現実の世界のどちらも満足に活動することができない。

1巻目はこんな感じで、いったいどういう話なのかさっぱりわからない。
現実世界でも夢の世界でもぼや~としている主人公にイライラする。

2巻目に入ると夢の世界で目覚めていることが多くなり側近たちにも認められていく。
アルコーンという得体のしれない「世界を喰う」ものを倒すために積極的に活動するようになり、いわゆる魔法のような「言葉」を操ることもできるようになる。

現実世界と夢の世界を行き来しながら、なぜこうなったのかを探っていく主人公の成長物語。というものだろうか?
おもしろいと思ったのは2巻の最後のほうだけ。
現実世界と夢の世界どちらのキャラクターも生かしきれず魅力が無い。
主人公のぼやっとした性格がそのまま作品全体に反映されている。

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2004.09.14

「七姫物語 第二章 世界のかたち」

高野和 電撃文庫
「七姫物語」の第2巻

騒乱の中、空澄姫はカラカラと名乗って街で過ごす。
トエの屋敷が爆破されトエは行方不明に。テンも行方がしれない。
そんな時でもほんわかのんびりのカラ。

トエとテンが近くにいないせいか今回は物足りなかった。

七姫物語 第二章 世界のかたちイラスト 尾谷おさむ

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2004.09.13

「七姫物語」

高野和 電撃文庫

七つの市が七人の姫を擁立。
武人テンと軍師トエの策略で孤児だった少女が七番目の姫・空澄(カラスミ)にされる。

自分が偽者だと知りながら姫をこなす空澄がかわいらしい。
作品全体がほわわ~んと柔らかい雰囲気に包まれている。

七姫物語イラスト 尾谷おさむ

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2004.09.12

「花片戯曲」

真堂樹 コバルト文庫
四龍島シリーズ番外編

うだるような暑さの続く夏。
白龍市では盗みや小競り合いが頻発し花路は休む暇が無い。
そんな中、白龍は朱龍から招待を受けて遊山に出掛けてしまう。
朱龍市では立て続けに木材商店里が火事に見舞われていて・・・・。

前作で南荘に住むことになった飛(フェイ)。
まだ住んでません。
表紙裏の紹介文では「白龍屋敷で一緒に暮らしはじめた飛とマクシミリアン・・・・・」とあるが、一緒に暮らしてないしっ。
忙しさにかこつけて逃げてる様子。
喜ぶ花路の面々。孫(スン)の「頭、命!」は相変わらずおもしろいな。

今回ツボだったのが暑さと睡眠不足で疲れきってうたたねしてしまった飛に上着をかけてあげてそのまま起こさないマクシミリアン。優し~~♪

「何をするのかわからない」マクシミリアンを追って朱龍屋敷へ入る飛。
で結局、他市の事件に首を突っ込むのは飛。おいおいオイオイッ。
本当にあぶなっかしいのは飛だろう。

そういえば今回は朱龍の夏燐(シアリン)が出てたっけ。(というよりこの人がメイン)
わがままねーさんもマクシミリアンを見習って努力している様子。
夏燐もいい味出してます。

メインキャラだけでなく街並や街の人々の様子が生き生きと描かれていて、夏の日差しの四龍島を味わえる一冊でした。

花片戯曲イラスト 浅見侑

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2004.09.04

「少女大陸 太陽の刃、海の夢」

柴田よしき NON NOVEL

戦争と汚染に破壊され人がほとんど住めなくなった地球。地上で細々と暮らしている人々に知られず女だけの地下都市が作られていた。
地下都市では統括するマザーやシスターの元整然とした生活が営まれている。しかし一方では反旗を翻す組織が作られ、偶然知ってしまった流砂(ルイザ)は捕らえられ反乱組織から地下都市の秘密を聞かされる。

う~ん・・・・。なんだかわかんねえ。(-_-;)
地下都市の成り立ちや背景となることは理解できるが、主人公の流砂が唐突に超能力を持っていたり、地上の少年が力を発揮したり。
地上の海岸は汚染が進んでいるというのに海岸を目指すヤツがいたり、全てお見通しでなんでも出来るやつがいたり。

いくらファンタジーと銘打っても登場人物たちが都合よすぎる。
特別だから危機がせまるとなんでもできるのか~?
設定の説明を詳しくしたためにそのへんが描ききれなかったのか?

タイトルにも一言いいたい。
まるで「十二国記」(小野不由美)の真似みたい。
だから期待して読んでみたのだが・・・・・・・・・・・・残念だ。

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