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2004.11.06

「暗いところで待ち合わせ」

乙一 幻冬社文庫

殺人犯として追われる男が、一人暮らしの目の視えない女性の家に黙って潜んでしまう・・・・。
音を立てずに居間の片隅にうずくまる男。男の気配に気付いても知らない振りを続ける女。

無言の部屋の緊張感。
いつしか生まれる優しさ。
そして静から動へ。

それぞれが解決と自立を決心し外へ踏み出す様はハラハラしながらも嬉しさを感じる。
全編にいきわたる乙一の繊細な感性には脱帽です。

表紙が怖そうだけどホラーではありません。ミステリ要素が少々。

暗いところで待ち合わせ

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» 暗いところで待ち合わせ。 [花泥棒とぼく。]
初めてこの本を見た時、ホラー小説かな?と思いましたね。 表紙が怖そうでしたから。 でもこの表紙、ずっと見てると鼻血が出て鼻に手を当てているように見えなくもな... [続きを読む]

受信: 2004.12.31 13:08

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