『運命は剣を差し出す 1』
駒崎優 中央公論新社C・NOVELS
医師ヴァルベイドは足を負傷して置き去りにされた傭兵ジア・シャリースを助ける。
謂れのない恨みのために追われるヴァルベイドと、一人では動けないが早く自分の隊に合流したいジア・シャリースは、一緒に行動することにする。
しかし、ジア・シャリースには賞金がかけられ次から次へと追っ手が現れる・・・・。
サブタイトルが『バンダル・アード=ケナード』?
シリーズ名なのかサブタイトルなのか、はたまたこっちがメインタイトルなのか、よくわからん。
「バンダル」が「隊」で隊の名称が「アード=ケナード」。つまりアード=ケナード隊ってことなのね。
などと基本的なところにつまづきつつ。(^_^;)
話はかなり堅実。
殺伐とした戦乱の状況下、情景が思い浮かぶような非戦闘シーンと、目を瞠る過激な戦闘シーンのバランスがよく、大きな盛り上がりはないものの最後まで飽きずに読める。
傭兵に憧れて2人を追いかける若者の姿などイライラしながらもいじらしいものを感じたり、若者を諭すことでジア・シャリースの心情が垣間見られたりする。
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