『青龍村の惨劇』
吉村達也 徳間ノベルス
朝比奈耕作の惨劇の村シリーズの新章。
数々の事件を解明してきた朝比奈耕作は、本業の推理小説が書けなくなっていた。長い間待っていてくれた担当編集者・高木は退職。代わってたまたま中途採用されていた友人の平田が担当になることに。
しかし一向に筆は進まず、そんな折、新たな殺人事件が起こり事件の解明を依頼される・・・・・。
冒頭、葬儀のシーンから始まるんですけどねぇ。あまりに思わせぶりな、というか、あざといというか。
元のシリーズの頃「カフェオレ色の髪にメイクをほどこした推理作家」というのがとても珍しくて(当時はビジュアル系も茶髪もまだなかった)、読みやすい文体にテンポのいい展開で、好きなシリーズ好きなキャラクターだったんですけどねぇ。
今作の朝比奈耕作は始終鬱々としてるし、事件の展開はつまらないし、表題の「青龍村」もとってつけたような感じだし。
新章のプロローグだとしてもあんまりじゃありませんか?
あのおもしろさが帰ってくると期待したのが間違いだった。
そんな中、恐竜絶滅に絡めて四神(青龍・朱雀・白虎・玄武)は実在したのではないかという記述だけはちょっと興味をひいたかな。ストーリー展開には関係無さそうだが。
もう一つ。
腐乱した遺体は青い龍を思わせる色合いをしていた。
って。
どんな色やっ!?
青龍といったら綺麗に光るメタリックブルーのイメージなんですけど・・・・。
腐乱死体を綺麗と思うわけもなく。(←バイオのゾンビを思い浮かべてる)
ああ、もうっ!!がっかりだっ!
・・・・・でも朝比奈耕作がどうなるのか気になるので次巻も読むんだろうな。(-_-;)
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