『バッド・エデュケーション』
ペドロ・アルモドバル(訳/佐野晶) ヴィレッジブックス
映画のノベライズ
新進の映画監督エンリケの元に、小劇団で細々と俳優をしているイグナシオ(アンヘル)が小説を持って売り込みに現れる。
イグナシオの小説は女装ゲイ・サハラが過去に性的虐待された相手に復讐をする話で、寄宿学校の体験を回想していく。
が、その回想は実際にエンリケとイグナシオが体験したことで、エンリケが当時知らなかった事実が明かされていた・・・・・。
小説の中に小説があってという入れ子式になっていて、さらに登場人物が重なっていてどれが本物でどれが作り話なのか多少混乱する。
話そのものは復讐劇のようで全然そうでなく、ただそういうことがあった、というだけ?
ノベライズは所詮ノベライズで、話の筋はわかるけれど映像作品が醸し出すであろう独特の雰囲気は伝わってこないのだろう。
↓表紙、実物は真紅と黒でものすごく毒々しい。映画の内容も知らずこの表紙に惹かれてつい手を出したけれど・・・・
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