『眠る探偵2 鏡よ、鏡』
榎田尤利 講談社X文庫ホワイトハート
探偵・一羅木真音のもとに独身サラリーマンの小山が依頼に来た。迷惑メールや嫌がらせの届け物をされて困っているというもの。
小山の依頼の調査を進めるうちに、小山の住むアパートの別の部屋の住人が事件を起こし行方不明になっていた・・・・。
前作よりおもしろかった。
あのいらなかった濡れ場はなくなり、真音の突然眠ってしまう発作も無意味に入ることがなくなり格段に読みやすくなった。
素直に事件を追っていけたし、真音を狙う三条のキャラクターが深くなってきた。
ミステリとしての謎解きはたいしたことないけれど、きっと謎解きを目指しているわけではないだろうからこれでいいのだろう。
二編目の「花婿と詐欺師と四万二百円」は、真音と不破隆(義弟・助手)の出会い編。
これ、おもしろかった。
建築現場で働いている不破のところに、花婿姿の真音が会いに行く。
二人のやりとりを興味津々で見る現場の人々がいい感じ。
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