『トリニティ・ブラッド Canon 神学大全』
吉田直/角川スニーカー文庫編集部
“ガンスリンガー”トレスくんが主役の短編を二編と、吉田氏が急逝したため未完になってしまった『トリニティ・ブラッドVII ROM~極光の牙~』の序章を収録。
この序章から新たな壮絶な展開が始まることがわかり、序章のみで終わってしまったことは本当に残念です。
そして、設定資料や構想メモを元にして書かれなかった物語を解説してくれているが、これがすごい。
小説だけ読めばいいやと思っていたのは大間違い!
まさかこんなにものすごい話しだったなんて・・・・・!
最初からずっとわからなかったクルースニクがなんなのか、やっとわかった。
ナノマシンとは?なぜ限定起動なのか?
いつも飄々としているアベル・ナイトロード神父がこんなワケありだったとは・・・・。
また、最初に目にするイラスト(THORES柴本さん)には今後展開されるはずだったシーンが描かれていて・・・・・・衝撃的・・・。
ちょっと毛色の変わった吸血鬼モノくらいに思っていた『トリニティ・ブラッド』がものすごい壮大な物語だったことがわかり、驚きであり感嘆であり、そしてやはり未完になってしまったことがなによりも惜しまれます。
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