『オフィス・ファントムfile 1 史上最大の誘拐』
赤城毅(あかぎ つよし) 祥伝社NON NOVEL
国会開催中に質問に立った議員が突然サブマシンガンを乱射。総理を拉致する。
警察の追跡はことごとく失敗し、SATは全滅。警察とは別の組織「オフィス・ファントム」が総理救出に動き出す・・・。
あらすじを読めば、ジェットコースターな展開にハラハラしそうなんだけれども、・・・・・・・・しないし。
独自の組織「オフィス・ファントム」。メンバーは、絶世の美女とぼんくら青年。
美女のほうはちゃっかりした性格に毒舌。青年のほうはことごとく悪運を引き寄せるが必ず生き残るという幸運の持ち主だそうで、この2人組が動くのだから、いったいどんなドキドキな展開が~!・・・・・・・ないし。
全体的に設定はおもしろそうなんだけれど、活かしきれていない。
所詮、王道な話なので、キャラクターに魅力がないのは致命的かもしれない。
表紙のキャラ絵からして古臭い感じなので、レトロを狙ってるのか・・・な?
狙っているのでなければ、イラストが足を引っ張っている感も無きにしも非ず。
この作者の『帝都探偵物語』や『ノルマルク戦記』など、おもしろかったので、今作は残念。
しかし、あとがきの面白さは健在でした。
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