『ヴェルアンの書 シュ・ヴェルの呪い』
榎木洋子 小学館ルルル文庫
侍の称号をもつ父・籐桐ヒロチカのもとへ、金髪碧眼の青年セルキスが訪ねてきた。病床のヒロチカはセルキスが来ることを待ち望んでいたが、姿も名前も知らないという。
娘のサツキは数日前にヒロチカに腕輪を託されていたが、その腕輪を元の持ち主のセルキスに返すためには侍にならないといけないと言われる。
ヒロチカが亡くなり、サツキはセルキスと共に侍試験に向かうことになるが・・・・。
和風のお話かと思えば、洋風であったり。無国籍ファンタジーというより、ごちゃまぜファンタジーという感じ。
今回は、和風がメインのようで、日本刀や袢纏、侍試験に時代がかった話し方をする男や挿絵にちょんまげ姿がでてきたりする。
そこにいかにも洋風ファンタジーな腕輪やセルキスが混ざってくるので、とても妙な雰囲気。でも違和感というほどのことでもない。
タイトルのイメージに程遠い“侍”が物語にどう活かされていくのか、楽しみだ。
サツキの剣技がかなりのものなので、バトルシーンにも期待ができそう。
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